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むし歯治療

このような症状ありませんか?

このような症状ありませんか?歯の痛みやしみる感覚は、むし歯の代表的な症状ですが、それ以外にもさまざまな違和感が現れることがあります。以下の項目のうち、2つ以上当てはまる場合は、むし歯の可能性が考えられます。

  • 歯の表面に白く濁った部分や黒ずみが見られる
  • 舌で歯を触るとザラザラした感触がある
  • 歯が痛む、または以前痛みを感じたことがある
  • 歯に小さな穴が開いているのが確認できる
  • 冷たい飲み物や食べ物がしみることがある
  • 甘いものを毎日何度も食べる習慣がある
  • 間食の回数が多く、口の中が常に食べ物にさらされている
  • 歯並びが悪く、歯磨きがしづらいと感じる
  • 歯間ブラシやデンタルフロスの使用頻度が週に3回以下になっている
  • デンタルフロスを使うと歯が引っかかる、または糸が切れることがある
  • これまでにむし歯の治療を受けたことがある

当院のむし歯治療の特徴

できるだけ削らない・抜かない治療

できるだけ削らない・抜かない治療 むし歯の治療というと、悪くなった部分を削ったり、抜いたりするイメージが強いかもしれません。しかし、一度削ったり抜いたりした歯は、どれだけ優れた治療をしても元の状態には戻りません。歯にとって削ることや抜くことは大きな負担となり、むし歯を繰り返すたびにそのダメージが蓄積され、最終的には歯の寿命が縮まる原因になります。
当院では、大切な歯を長く健康に保つため、できる限り歯を削らない、抜かない方針で治療を進めています。また、むし歯を治療するだけでなく、なぜむし歯ができたのか、その原因をしっかりと見極め、再発を防ぐためのアドバイスや予防指導にも力を入れています。
治療後も健康な歯を維持できるよう、患者さん一人ひとりに合ったケア方法を提案し、サポートしていきます。

痛みに配慮した治療

むし歯の治療で、患者さんが最も心配されるのは治療中の痛みです。当院では、「痛みが苦手」という方でも安心して治療を受けていただけるよう、痛みをできるだけ軽減するための工夫を行っています。

痛みを和らげる麻酔方法

表面麻酔の使用

麻酔をする前に、まず表面麻酔を施すことで、注射針が刺さる際の痛みを軽減します。これにより、治療の際の不快感が少なくなります。

極細の注射針

当院では、可能な限り細い注射針を使用し、針を刺す際の痛みや違和感を最小限に抑えます。これにより、痛みの感じにくい治療を実現しています。

電動麻酔器の使用

麻酔液を注入する際、電動麻酔器を使って注入スピードを一定に保つことで、注入時の痛みを和らげます。これにより、麻酔が効くまでの不快感を最小限に抑えることができます。

むし歯について

むし歯について むし歯は、歯の表面に付着したむし歯菌が糖分を分解することによって酸を生成し、その酸が歯の表面を溶かすことで進行します。むし歯が進行すると、歯の神経にあたる歯髄に達し、感染が起こります。これを歯髄炎と呼び、初期には冷たいものや甘いものを食べたときに一時的に痛むことがあります。進行すると、熱いものがしみたり、何もしなくてもズキズキとした激しい痛みが現れることがあります。
歯髄炎が悪化すると、歯髄を取り除かなければならなくなります。治療せずに放置しておくと、一時的に痛みが治まることもありますが、それは歯髄が壊死し、痛みが一時的に消えただけです。放置すると、根尖性歯周炎(歯の根の病気)に進行し、歯の根の先に感染が広がり、再び痛みが出たり歯ぐきが腫れたりして、より深刻な状況になることがあります。

むし歯になる原因

歯磨きをしていてもむし歯になる主な原因は、歯の表面に付着する「プラーク」(歯垢)です。食事をするたびに口の中でプラークが形成され、細菌が食べかすの糖分を分解して酸を作り出します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、むし歯が発生します。
また、歯質や唾液の量や質もむし歯の進行に影響します。唾液は口腔内の酸を中和し、歯の再石灰化を助けますが、唾液が少ない場合や口の中がアルカリ性でないと、むし歯のリスクが高まります。加えて、遺伝や歯の形状、歯並びの状態もむし歯の発生に関与します。

むし歯の進行と治療法

CO(初期段階)

CO(初期発生段階) 歯の表面であるエナメル質が溶け始めている段階です。小さな白い斑点が見られることがあり、これが初期むし歯のサインとなります。まだ痛みを感じることはありませんが、放置すると進行する可能性があるため注意が必要です。

治療方法

歯を削る必要はなく、適切なケアを行うことで進行を抑えることができます。フッ素を塗布して歯の再石灰化を促し、歯の強化を図ります。また、歯磨きの方法を見直し、食生活の改善を行うことで、むし歯の進行を防ぐことができます。

C1(エナメル質の侵食)

C1(エナメル質の侵食) むし歯が進行し、エナメル質に小さな穴ができる段階です。歯の表面に黒ずみが見られたり、舌で触るとザラつきを感じることがあります。まだ神経には達していないため、強い痛みを感じることは少ないですが、冷たいものがしみることがあります。

治療方法

C1の段階では、むし歯の部分を最小限に削り、詰め物をして修復します。詰め物の素材には、保険適用のものから見た目の美しさを重視したセラミックなどの自費治療のものまで、さまざまな種類があります。

セラミック治療

C2(象牙質の侵食)

むし歯がエナメル質を超え、象牙質(歯の内部組織)まで広がった状態です。象牙質はエナメル質よりもやわらかいため、むし歯の進行が早くなります。神経に近づいているため、冷たいものや甘いものがしみるなどの症状が現れることが多くなります。

治療方法

C2の段階では、むし歯を除去し、詰め物をして修復します。ただし、むし歯の進行が深い場合は、神経に影響を与える可能性があるため、場合によっては根管治療が必要になることもあります。できるだけ神経を残せるよう、歯の状態に合わせた適切な処置を行います。

C3(歯髄炎)

むし歯がさらに進行し、歯の神経(歯髄)まで達した状態です。神経が炎症を起こし、強い痛みが発生することが多くなります。放置すると、炎症が歯の根の先に広がり、歯周組織にも影響を及ぼす可能性があります。

治療方法

C3の段階では、神経が感染しているため、根管治療が必要になります。感染した神経を取り除き、歯の内部をきれいに消毒した後、薬を詰めて密封し、被せ物をして歯を補強します。根管治療を適切に行うことで、抜歯を避け、歯を残すことが可能です。

C4(重度のむし歯)

C4の段階では、むし歯が非常に進行し、歯髄(歯の神経)に感染が広がって膿が見られる状態です。この段階では、むし歯菌が歯髄にまで達しており、歯周組織にも深刻な炎症が広がることがあります。痛みや腫れが激しくなり、放置すると症状がさらに悪化して歯を失う原因となります。

治療方法

C4段階では、むし歯の進行が深刻であるため、抜歯を避けられない場合があり、その場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補います。ただし、症状や歯の状態により、根管治療(歯の神経を取り除く治療)を行い、歯を保存することができる場合もあります。歯の状態に応じて適切な治療法を選択します。

神経までむし歯が達した場合の「根管治療」

根管治療は、歯の内部にある神経や感染した組織を取り除き、歯を残すための重要な治療法です。一般的に「歯の根っこの治療」とも呼ばれ、むし歯が進行して神経にまで達してしまった場合に行います。
根管治療には大きく分けて 「抜髄」 と 「感染根管治療」 の2種類があります。
抜髄(ばつずい)はむし歯が神経にまで達し、炎症を引き起こしている場合に行われる治療です。炎症を起こした歯髄(神経や血管を含む組織)を取り除き、根管の内部をきれいに清掃したうえで、薬剤を詰めて密封します。炎症の広がりを防ぎ、歯を保存することができます。
感染根管治療は、むし歯がさらに進行し、根の先にまで細菌が侵入した場合や、過去に根管治療を受けた歯が再び感染してしまった場合に行う治療です。歯の内部に細菌が増殖すると、膿が溜まり、強い痛みや腫れを引き起こすことがあります。根の内部を徹底的に洗浄し、細菌を完全に取り除きます。

早期発見・早期治療が重要

むし歯は進行するほど治療が複雑になり、時間や費用の負担が大きくなります。初期段階のむし歯であれば、予防処置で進行を防ぐことが可能です。しかし、むし歯が進行して歯の神経にまで達すると、根管治療が必要となり、さらに被せ物を取り付けるなどの複雑な治療が必要になります。そのため、治療には通院回数が増え、治療費もかさむことになります。
健康な歯を維持するためには、日々の適切なケアと定期的な歯科検診が欠かせません。当院では、むし歯の早期発見・早期治療を重視し、患者さん一人ひとりに合った予防ケアをご提供しています。歯の健康を守るためにも、3ヶ月に1回の定期検診を受けることをおすすめします。